有限会社サロン・ド・ユーウ 代表取締役 渡邊 邦夫
【京王井の頭線 今昔物語】
井の頭線西永福駅で昭和30年より母の代から62年、地域密着経営で美容室を営業させて頂いております。ヘア全般に留まらず着付け、ネイル、メイク、マツエクなども行っております。
京王井の頭線は渋谷から吉祥寺までの12.7キロを運行していて途中に下北沢があります。今でこそ若者に人気の沿線になりましたが昔は都内でも田園風景が多い沿線で、開業当時は1両から2両編成の電車がトコトコと走り地方鉄道の雰囲気をかもしだしておりました。
沿線には東京大学の駒場キャンパスや明治大学和泉キャンパス始め大学が多く学生街のイメージが強い鉄道でした。隣駅との距離が1キロ未満で、どの駅周辺も大きく発展しづらい沿線でした。
しかし、東京のヘソとして有名な大宮八幡宮や和田堀公園、井の頭恩賜公園などの観光地を有しています。
私が高校生ぐらいまでは京王帝都電鉄井の頭線と言う名称でした。京王電鉄(現京王線)と帝都電鉄(現井の頭線)が合併して出来た名前です。今は知る人も少なくなった帝都電鉄ですが名残が明大前駅近くの玉川上水の跨線橋として残っています。これは帝都電鉄の前身の山手急行によって昭和初期に計画されて夢と消えた、大井町から赤羽までの環状鉄道の遺構物です。左側2ヶ所に山手急行線が走る予定で建設されました。
井の頭線が大きく注目を浴びるのが昭和後半から平成にかけて数々のドラマの撮影に使われる様になってからです。沿線は時代と共に少しずつ変貌を遂げています。駅前に広がっていた畑が商店街に変わり、環八が通り大手企業が進出してきました。今では住みたい沿線上位に常にランクインされています。今後、渋谷駅や下北沢駅も変貌を遂げて行くでしょう。
私が半世紀以上一緒に歩んだ大好きな路線です。
有限会社サロン・ド・ユーウ
代表取締役 渡邊 邦夫
同友会入会動機
経営に対する悩みと孤独感を感じていた時、静岡の全国中小企業家研究集会で美容師さんの講演を聴きに行きませんかと誘われてその場で入会致しました。