アナログな人間関係で百年企業へ ~人との出会いで気付ける新規事業~

杉並支部3月勉強会予定

日   時:2024年3月12日(火)18:30~21:00
講   師:インターワイヤード株式会社 代表取締役 斉藤 義弘氏
会   場:杉並区立産業商工会館 展示場 および Zoom
住   所:杉並区阿佐谷南3丁目2−19
参 加 費:会員・ゲスト1,000円(税込)/オンライン1,000円(税込)
※オンラインをお申込みいただいた方へ、当日の午前中にZoom情報をお送りいたします。

参加者の感想

中小企業経営者の皆様は2024年現在、創業何周年を迎えられたでしょうか。起業から1年後に倒産する会社は6割、10年後には9割の企業は倒産すると言われることもありますが、100年継続する企業とはどのような経営が必要なのでしょうか。杉並支部3月例会は日本に2.5%のみ存在する100年企業の一つ、インターワイヤード株式会社の代表取締役、斎藤義弘氏の経営体験報告を実施いたしました。インターワイヤードは1919年、電線製造企業として創業、現在はもう一つの柱としてwebマーケティングリサーチ事業部を経営されています。製造業とは全く性質の違う情報通信業を何故起業でき、継続できたか。そこに100年企業たる経営の本質がありました。

<何故分野の違う新規事業を起業でき、継続で来たか>
結論から申し上げますと、それは同友会との出会いにあるということでした。同友会は中小企業家が集い、交流を通じて経営の勉強をする会であることから、それまで個人で経営をしてきた斎藤社長にとって、様々な経営への学びと実行をしようと思う出会いがあり、その一つ一つの積み重ねが100年続く経営とも繋がっていました。

数えきれない学びの中から今回は
 『経営計画の立て方を知ったこと』
 『事業説明が出来るようになったこと』
 『自社の勉強に同友会の学びを取り入れたこと』
という三つの学びがあったことに関して、報告くださいました。

<同友会で学べる経営計画の立て方>

それまで斎藤社長の経営は経験と独学によるものでしたが、
同友会で経営計画そのものを知り、またどのように立てるかを学んだことで、それからずっと経営計画を期毎に書き続け、社員と共有し続けてきました。また、同友会では様々な会の長を担当することが出来ますが、その同友会での長の経験がリーダーシップ力を高め、結果、社長になったと言える、経営者となれたという実感が沸いたとのことです。『同友会が自分を社長にしたと思っている。』と仰られていて、本例会に参加していた会員の皆様も、改めて同友会での学びの効果や向き合い方を考えていました。

<同友会の交流で事業説明が出来る、自社の社員育成となる>
斎藤社長は、自分たちの事業、商品名を使わず、自分たちの事業を説明してみようと社員たちと勉強をしています。新規事業を問題なく始められたのもこの事業分析の実践が効き、自分たちが社会の中でどのような仕事をして役にたっているのかを掴んだことが大きなポイントでした。これは同友会で他業種の経営者と交流する際、自然と身につくことですが、『ウチは○○業で…』と説明しても、相手は普段の外注先などと違う業種のため、まず理解できません。名刺だけでは伝わらず、しっかりと知ってもらうにはどうすればいいか、というのは同友会での活動の機会を利用していくと学べていけます。

ここまでの学びは、経営指針成文化セミナーでよりしっかりと学べますので、簡単に紹介いたしますと、セミナーでは企業会計の総合学習、3C分析、経営計画の作り方、自社事業の説明力を発表の場で実践的に養えます。その経験を自社に還元して社員と共に経営を改善しようとした取り組みとして斎藤社長の本報告は参加者の皆様にとって非常に参考になりました。

<同友会での学びを更に発展させた取り組みの例>
同友会の経営的な学びを社員と通したあと、社員は経営者視点を取り入れることができるようになりますが、それだけだと経営者側は社員視点を取り入れられませんので、交流としては今一つ足りないままになることもよくあります。斎藤社長は社員のどんな提案でも500円を出すという取り組みで、インセンティブを出すことで交流を促進させました。特に同じアイディアが出てるかどうかを調べないと決めることで、結果、想定よりも多数のアイディアを集めることが出来る体制を作りました。これは、同友会における例会でのグループ討論を発展させた形と言えます。そういった交流を通して、多くの声を聞ける力を養った斎藤社長は子供たちの社会科見学におけるアンケートでも『ダサい企業』と言われてきていた斎藤コード製造株式会社という社名も変更する機会を得ました。変更した結果、インターネット事業のブランドイメージに適した『インターワイヤード』になり、変更後、外資系企業かと思われたりと良い方向でのブランドイメージを築く一因となりました。柔軟な経営体制になったことで、問い合わせ対応からの営業精度も上がりました。例えば、ネットから検索してきて問い合わせメールがあった場合、すぐ電話して対応するようにしました。
それが最も顧客信用度が高いということを社員と共に分析できていたため、案件を他企業よりも獲得できる営業体制を築けていました。

その問い合わせ対応の経験から、『インターネットは質問をすると返ってくる性質が特徴で、顧客にとって利便性がある』と気付き、今後のネット社会を見据え、つまりはリサーチの価値が上がると思い、マーケティングリサーチ会社を起業するという行動へ繋がりました。

<斎藤社長流経営姿勢>
他にも語っていただいた経営姿勢も大変学びの深い内容でしたので以下にまとめます。

①バックミラー経営は止めよう
②真っ先にやろう
やらされ感にならないよう、自分たちがやることで得る価値を見る。と前を見た。そう考えるようになったのは、同友会を通じた経営勉強でパーパス経営を学んだことによる影響。
③人は出会い 
採用の初見でダメそうだと思う人も会ってみて、優秀な社員として育ったこともあった。機会は無くさないべき。
④ちょっとでも悩んだら聞いてみる
⑤判断において一番良くないのは『決めないこと』
⑥苦情クレームから逃げない。向かい合うことでこの経験を活かそうと思えるようになる。

結びとなりますが、斎藤社長は繰り返し、『同友会は学ぶ姿勢さえあれば学べる』と仰っておられました。これは裏を返せば、学ぶ姿勢が無ければ同友会では学べないとも言えます。同友会のみならずですが、あらゆる組織、あらゆる交流に不可欠なのは挑戦し、参加し、成果を出し、振り返ってはまた挑戦することです。斎藤社長およびインターワイヤード株式会社様の100年続いた経営の本質とは、その一つ一つの継続の結果と言えるのではないでしょうか。学ぶ姿勢さえあれば学べると言える経営者になれるよう、今後も同友会での学びを深めようと参加者が気持ちを新たに出来る素晴らしい例会体験報告となりました。

株式会社 ジー・ビー
事業戦略室社員 岩本知己

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講演概要

「初期の段階でいち早く気づくことが大切。人より先に行く。先にやれば失敗してもやり直せるでしょう。」

こう語るのはインターワイヤード株式会社・代表取締役の斉藤義弘。
インターワイヤード株式会社は日本に2.5%のみ存在する100年企業のひとつ。
同社は電線製造企業として創業し、現在は電線製造とかけ離れた
ウェブマーケティングリサーチ事業部との二本柱で経営をしている。

インターネット黎明期、斉藤氏は興味本位で
サイバースペース構築プロジェクトに参画。
同友会の仲間に話をしたところ、次々に多くの縁に恵まれる。
その出会いを通り過ぎず、情報をいち早く取り入れ行動に移していき、
新たな事業展開を生んだ斉藤氏。
人との縁を貴び、自身の直感を信じてきた斉藤氏の企業づくりを学ぶ。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

アナログな人間関係で百年企業へ