杉並支部9月勉強会報告

「知っているようで知らない和紙の世界」 
―少しずつ形を変えても伝統は生き続ける。越前和紙の存亡をかけた戦い。―

日時:2021年9月7日(火)18:30~21:00
講師:株式会社杉原商店 代表取締役 杉原 吉直氏 
会場:Zoom 同友会本部
URL:https://www.washiya.com/

杉並支部9月勉強会 杉原 吉直氏

杉並支部令和3年9月の例会は、株式会社杉原商店の代表取締役である杉原吉直様をお招きしご登壇いただきました。

長い歴史のある越前和紙ですが、住環境の変化による和室の減少などにより、和紙が使用されることが少なくなり、とても厳しい状態であることは事前に伺っておりました。

そのような中で、伝統を守りながら、世の中の変化にどのように対応されているか、伺えるのをとても楽しみにしておりました。

杉並支部9月勉強会の様子

和紙は『紙と神』音が同じこともあり、とても神聖なものであること、使用する和紙の質は地位や権力を象徴するものであったこと、
など、まずは和紙の歴史についてとても興味深く拝聴することができました。

また、越前和紙の用途の転機として、20年ほど前のインテリアプランナー協会の展示会へ参加をされたお話を伺いました。

当時は問屋さんは表に出ることがタブー視されていたことに大変驚きました。

そのような状況の中、展示会に参加されて新たな和紙の可能性をつかむ機会を得たお話は最も印象的でした。

杉並支部9月勉強会の様子

グループ討論では、士業の方から、士業の強みは圧倒的な知識量というお話も伺えてハッとしました。

伝統を守りながら新たな試みをされる杉原様のお話とグループ討論を通じて、会社の経営に目が行きがちになっていた私にとっては、『色々なことにチャレンジすることは大切だが、士業としての本分も忘れてはいけない』ということに改めて気づかされる、とても実りの多い例会となりました。ありがとうございました。

オックスパートナーズ株式会社
代表取締役 岡江 真一

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