MR.SUITの3ピース戦略（PR戦略・価格戦略・財務戦略）

西部協議会・青年部合同10月例会

25億円の負債、2度の経営危機から家業を再興
順調に業績を伸ばし、過去最高売上を毎年更新中！

日　 　時：2023年10月2日（月）18:30−21:00
報 告 者：株式会社オーダースーツSADA　4代目代表取締役社長　佐田 展隆氏
会　 　場：エステック情報ビル　会議室B（収容200名弱）
住　　 所：〒160-0023　東京都新宿区西新宿1-24-1
参 加 費：会員2,000円（税込）／懇親会5,000円（税込）

参加者の感想

皆様はオーダースーツと聞いてどんなイメージがありますでしょうか。
そもそもスーツ以前に、オーダーメイドの商品を頼んだこともなければ、
スーツは量販店で購入されている方がほとんどでしょうから、
それよりも高くて、オシャレなアッパー層以外必要ないものと思うかもしれません。

そんなオーダースーツの社長を任されたとしたら、皆様はどのような経営に取り組むでしょうか。

10月は西部協議会・青年部合同例会ということで
(株)オーダースーツSADA　四代目代表取締役の佐田展隆氏に
PR・価格・財務に基づいた経営戦略と経営者マインドについてお話しいただきました。

順調に業績を伸ばし、最高売上を毎年更新、
YouTubeチャンネルでは企業系には珍しい15万回再生と
順風満帆な調子の会社に見える(株)オーダースーツSADAですが
今回、佐田社長が話していただいた内容は、
先代の父親との壮絶な衝突、
25億円の負債、金融機関の債権放棄と共に会社を再生ファンドに売却といった
尋常ならざる苦難の経営者人生でした。

さだ社長YouTubeチャンネル：https://www.youtube.com/user/ordersuitSADA

そんな強烈な体験談でも、佐田社長は終始ポジティブな調子で語られるので
参加者の方々は一同に前向きになる力をいただけたかと思います。
「常にポジティブシンキングを心掛けることが大事だが、現実から逃避するような在り方はポジティブシンキングとは言わない」
という風に佐田社長は語られていましたが、今回の例会報告でも正にその姿勢を体現されていると感じました。

一族経営での事業承継問題を多く抱える中小企業家同友会の会員様方でしたら
非常に共感する「先代とのエピソード」が多くありましたが、
全編に渡り、PR・価格・財務戦略の実例が練り込まれた内容になっており、
座学として学ぶよりも我がごとのように吸収できた方も多い内容だったと思います。

「質か量なら、量が先」
「迷ったら茨の道を行け」
「思い立ったら吉日」

といった佐田社長の自身の経験から繰り出される、血の通った言葉は、
是非例会報告であらゆる経営者の方々に聞いていただきたいと思える言葉でありました。
こうした体験報告で字面を読んでいるだけでは計り知れないパワーを貰えますので
また佐田社長が報告をする機会がありましたら、是非皆様参加いただけますと幸いです。

株式会社ジー・ビー
事業戦略室　岩本 知己氏

会員企業紹介へ

講演概要

バブル崩壊で債務超過状態の家業を引き継ぎ、業績を回復。しかし莫大な負債は重くのしかかり、再生ファンドに譲渡し自身も退職。ひとたび人手に渡ったものの、リーマンショックや東日本大震災で工場の被災するなど経営危機に陥ったことで、佐田氏は再び立て直しを任され復帰。

莫大な債権を処理した財務戦略、本格フルオーダースーツ19,800円という価格戦略。動画投稿サイトを活用し、社長自ら自社製品を身にまとってスキージャンプ等にチャレンジしてその性能をアピール。また、プロスポーツ選手へのスーツの提供なども積極的に行い、フルオーダースーツの需要を開拓するなど積極的なプロモーションを行っている。

このような努力を続け、認知度の向上やリピート率を引き上げてきた。さらにコロナ後のニーズの変化に対応し、客単価も上昇。売上規模は社長復帰当初と比較して3倍以上となっている。

報告では、チャレンジし続ける佐田氏の経営戦略、そしてその背景にある経営者のマインドにフォーカスする。